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宇津峰(宇津峰山)は雲水峰とも書かれ、標高677mの阿武隈山系の独立峰。須賀川市の北東、郡山市と接する位置にあり、端正な山容であるが、切り立った険しいところもあり。山須賀川市内のどこからでも眺めることが出来るシンボル的な山。宇津峰(宇津峰山)は南北朝時代、南朝方の武将・北畠顕信父子の居城となった宇津峰城があったところで、北朝方との軍と激しい攻防を展開した古戦場であり、昭和6年に国の史跡に指定された。宇津峰(宇津峰山)登山コースは危険なところはなく、交通のアクセスが容易なため、家族ずれなどのハイキングコースとして多くの人に親しまれている。また、水の豊かな山としても知られ、須賀川側の塩田登山口(宮田登山口)には「雲水峰清水」、郡山側には馬場平の先の林道終点のところに「御井戸の清水」があり、列をつくって水汲みの順番を待つ光景も見られる

国道49号線からの宇津峰山 |
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■馬場平登山口
いわゆる郡山市側の登山口で、馬場平の大きな鳥居をくぐって「いこいの森」を抜けて登山道に入る。山頂まではほとんど階段状の道でほどほど傾斜もあるので、低山とは言えそれなりに登りがいがある。林道を1回横切り、ほどよい傾斜の尾根道を登りつめれば、二等三角点がある宇津峰山頂に着く。所要時間は50分前後

国道49号線側(郡山市側)の馬場平登山口 |
バス利用の場合、JR郡山駅から福島交通栃本行き、または蓬田行きに乗車、鈴ヶ内バス停で下車。信号機のある交差点(地図)から南に延びる林道宇津峰線を石の大鳥居がある馬場平登山口まで進む(1.4km)
マイカーは国道49号線の鈴ヶ内バス停近くの信号機のある交差点(地図)から南に道なりに進み、1.3km先の馬場平登山口まで入る。道路わきに駐車スペースがある
■市民の森登山口
須賀川市側の最もポピュラーな登山口。市民の森管理棟東側の登山口から広い緩やかな道を進み、こかげの広場で塩田口からのコースと合流して宇津峰山頂を目指すコース。市民の森は広い駐車場とトイレなどが完備しているので最も利用者が多いコース。山頂までの所要時間60分
■西音森山登山口
市民の森登山口から歩き始めてすぐ右側に階段が伸びている。ここが西音森山登山口で階段を上りきって登山道に入る。山頂までは急勾配の道が続く。雨上がりの時は下りは滑りやすいので避けた方がよい。30分くらいで東屋がある山頂に着く。山頂から下るとすぐこかげの広場に着く

市民の森管理棟

キャンプ場 |

市民の森登山口(管理棟東側)
バス利用の場合、JR郡山駅から福島交通栃本行き、または蓬田行きのバスに乗車、谷田川宮ノ下バス停で下車。すぐ近くのT 時路から南に延びる福島空港方面への道・県道141号線(地図)を進み、約1km先(地図)の宇津峰CCの看板から左折、宇津峰CCを右に見ながら進む。宇津峰CCから1kmあまり先の左側に須賀川市民の森入り口がある。
バス停から約3km
*水郡線小塩江駅利用も考えられるが便数が少ないので要注意
マイカーも同じく国道49号線の谷田川宮ノ下バス停のところの信号機がある交差点から南に入り、宇津峰CC先の市民の森駐車場に入る
*遠方からのナビ目標は須賀川市 市民の森または宇津峰CC
■塩田登山口
「雲水峰清水」の宇津峰神社の石の鳥居が登山口で、鳥居をくぐって登山道に入る。途中、こかげの広場で「市民の森」からのコースと合流して山頂を目指す。所要時間50〜60分
バス利用の場合、JR郡山駅から福島交通栃本行き、または蓬田行きのバスに乗車、谷田川宮ノ下バス停で下車。すぐ近くのT 時路から南に延びる福島空港方面への道・県道141号線(地図)を進み、約1km先(地図)の宇津峰CCの看板から左折、宇津峰CCを右に見ながら進む。須賀川市民の森入り口通過して県道233号線を進んで終点の「雲水峰清水」・塩田登山口まで入る。市民の森から塩田口まで約800m。
なお、谷田川宮ノ下バス停から約4kmの歩きとなるのでマイカーが望ましい。
*水郡線小塩江駅利用も考えられるが便数が少ないので要注意
マイカーも同じく国道49号線の谷田川宮ノ下バス停のところの信号機がある交差点から南に入り、宇津峰CCから1kmあまり先の左側の須賀川市民の森入り口をさらに進んで約800m先の「雲水峰清水」・塩田登山口まで入る。ここが県道233号の終点で約20台の駐車場がある
*遠方からのナビ目標は須賀川市 市民の森または宇津峰CC
■足尾神社登山口
牡丹平の足尾神社の鳥居をくぐって長い階段を登って登山道に入る。北に向かって尾根を外さないように進む。初め足尾神社まで急傾斜の道が続く。そのあとは歩きやすいアップダウンを繰り返して山頂を目指す。こちらからの登山者は少ないが、山頂からこちらまで足を伸ばして戻る人はたまに出会うことがある。

利用者は少ない足尾神社登山口 |
バス利用またはJR須賀川駅からは牡丹平登山口まで50〜60分かかるのでマイカーがお勧め
マイカーは国道49号線の坂ノ下バス停から西に(地図)入り、Y字路を左にふるさと林道栃本・牡丹平線を鳥居がある登山口(地図)まで入る |
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・郡山市役所 024-924-2491 |
・須賀川市役所 0248-75-1111 |
・福島交通 024-944-5400 |
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■南北朝争乱期の1340年、北畠顕信が南朝方の鎮守府将軍となり、当地の領主・田村氏に迎えられて、宇津峰城に入る。しばらく南朝方の拠点として度重なる北朝方の攻撃に耐えたが、1347年に一旦は落城した。しかし、1351年には北朝方の奥州管領である吉良・畠山両氏の内紛に乗じて宇津峰を奪回した。伊達氏、田村氏とともに北畠守親(顕信の子)が守永親王を奉じて宇津峰城に入り、さらに陸奥国府である多賀城を顕信や南部勢と挟撃して奪取した。しかし、翌年、多賀城は北朝方に奪回され、敗走した南朝方は宇津峰城に立てこもったが、1353年に北朝方の猛攻にあい陥落、東北における南北朝の争乱は終焉を迎えた |
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■このサイトは実際に宇津峰に登って見たまま、感じたままの内容を掲載したものですが、交通アクセスや、登山道、登山コースなどは自然災害や年数を重ねると様変わりすることもあります。山行の際は、最新の情報収集、状況判断の上、実施されますようお願いいたします |
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林道コース(馬車道)
PHOTOGRAPH
市民の森ー林道(馬車道)起点ー林道ゲート
ー新道分岐ー尾根上の林道分岐ー宇津峰山頂 |
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市民の森入り口
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市民の森駐車場
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市民の森から塩田口への林道
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市民の森と塩田口の間にある
林道(馬車道)分岐
林道(馬車道)コースへ進む
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歩きやすい林道
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歩いて5分位でゲートがある。その脇を進む
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ゲートから歩いてすぐ新道コース分岐がある
左が新道コース、右が林道(馬車道)コース
林道(馬車道)コースへ進む
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林道は雑草が伸びているが特に支障はない
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尾根上の林道(馬車道)分岐
林道(馬車道)起点から歩き始めて約30分。山頂から足尾神社登山口に伸びる尾根道のほぼ中間にある小広い広場・林道(馬車道)分岐に着く。ここから足尾登山口、山頂までいずれも所要時間は約30分
宇津峰山頂へ進む
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山頂に向かって進む、山頂まで20〜30分
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山頂にある宇津峰城址の石碑
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山頂にある休憩所・あずま屋 |
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市民の森口側(山頂の西側)にある休憩所
前が開けていて遠くに福島空港が見える |
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中央かやや右辺りが福島空港 |
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